ブラジルの暴力地図
ブラジルのNGOサンガリ研究所が2012年のブラジル国内の暴力地図を公表しました。殺人事件数が1980年代に13,900件だったのが、30年後の2010年は49,900件
です。実に2.5倍の増加です。
10万人当たりの殺人事件数も1980年代の11.7件から2010年は26.2件
に増加しています。この10万人当たりの殺人事件数が日本は0.44件で世界4位。ブラジルの約60分の1です。ちなみに1位はアンドラ公国で0.この国はフランスとスペインに挟まれた人口7万人のミニ国家です。お隣の韓国は63位の2.2件。中国は66位で2.4件です。
ブラジルの殺人事件数を州別に見ますと、以前はリオ州とサンパウロ州の大都市が上位にありましたが警察等の対策により半減し、最近は東北地方が増加傾向にあります。
そして2004~2007年の3年間に世界12ヶ国・地域で起きた武力紛争で16万9500人が死亡したのに対し、同時期にブラジル国内では19万2800人の命が殺人事件
により奪われています。宗教紛争、民族紛争、人種差別、領土・国境紛争がなく、内戦や暴力的な政治衝突がないブラジルで、世界中の武力紛争の死亡者よりも多くの人が殺害されているのです。どうした事でしょう。殺人事件の他にも、強盗、窃盗、暴行、詐欺等々の事件が多発しています。暴力事件の大きな要因として貧困と格差があります。BRICsの1つとして成長しているブラジルですが、格差が広がるばかりで治安から逆行しています。
昨年は初の女性大統領が誕生しましたが、その内閣の6人の大臣が汚職で更送
されました。大丈夫でしょうかブラジル?。2014年に夏季オリンピック、2016年にワールドカップが開かれるブラジルですが、心配です。この国を毎年訪れる私は、用心して諦観して街を歩いています
。
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